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革職人に聞く・本当に良い革小物とは?

更新日時:2020/08/24

 

革職人に聞く
 
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革小物を購入するときに見るべき5つのポイント

 

革小物を使っていると、使い勝手の悪さに気づいたり、一部が切れたり外れたりすることも……。 「どんな商品を選んだら良いのか?」キプリスの熟練職人に直撃!職人の目から見た「良い革小物」の基準をヒントに、革製品を購入する際のポイントをご紹介します。

 

優れた革小物の技術者がそろうキプリスの工房へ

革キプリスの工房には鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)の1級の資格をもった職員が多数在籍。 そんな技術者集団を育て、たばねているのがこの道50年以上のトップ・マイスター結進(ゆいすすむ)先生です。

熟練職人が考える、良い革小物についての考え方を参考にしながら、5つのポイントにしぼりました。

 

革小物選びの5つのポイント

 

ポイント1 基本のモノづくりをチェック

 

革製品の大前提となるのが、しっかりと縫製がなされているかどうかです。糸がまっすぐ縫われているか。 さらに、糸の結び目の部分を玉止めという熱処理がほどこされているか。それらの仕事がしっかりとなされていないと、結び目から糸がほつれたり、見栄えが悪かったりします。

「これは、職人からすれば当たり前のことです。日本のちゃんとした革職人が作る製品であれば、どこもしっかりやっていることだと思いますよ」と結先生は話します。


信頼できるブランドであれば、そこまで念入りに見る必要はないかもしれませんが、海外の工場などで大量生産しているような安い製品になってくると、中には作りがいい加減で、すぐに壊れてしまいそうな商品もあるので注意が必要です。

ポイント2 機能性をためしてみる

 

お店でしたら、実際に手に取ってその使用感を確かめてみましょう。もし許されるのであれば、実際にお金を入れたり、カードをいれたりできると、使用したときの使い勝手がわかりやすくなります。 「職人は革小物を作るとき、まず型紙を起こします。それをもとに革をカットするわけです。例えば2つ折りの財布は、外側にいくほどゆとりがたくさんとられています。それがしっかりなされていないと、使用したときに違和感が出てきます」(結先生)

つまり、最初の型紙による設計、そのパーツを正しく組み立てる技術がないと、開けたり閉めたりするときにひっかかりを覚えたり、使用する際に違和感を感じるということです。

小銭入れも、実際に開けたときに、しっかりと開くかどうか、小銭は取りやすいかなど、実際にふれながら検証してみましょう。

 

ポイント3 収納力や収納方法で考える

 

まず大事なのは、どんな形が良いのか、自分がどれくらいの収納力がほしいのか、について、これまで使ってきた革小物をもとにして考えましょう。

「財布であれば、長財布タイプがいいのか折りたたみがいいのかといった財布の形状。さらにカードの収納枚数、小銭入れの構造なども大切なポイントになります。


注目してほしいのは、マチの部分の構造です。一般的なマチは、内側に谷が来るタイプが多いですが。どうしても収納スペースが狭くなり、中にはいっているカード類などがマチとぶつかってしまう可能性があります。それを回避するために考え出されたのが、「風琴マチ(蛇腹構造)」です。


「風琴マチは、外側に山がくるタイプのマチ。日本に昔から伝わる製法で、収納するカード類を傷つけにくい構造になります。きれいにお札や名刺を収納しておきたいという人におすすめの形です」と結先生。

自分の使用するシチュエーションを想像しながら、どんなタイプの革小物がよいか、イメージをしぼっておくことが、良い革小物にたどりつく第一歩。 財布は必要最低限の収納にしておいて、別のカードケースに入らないものを収納しておくなど、分散する方法もあります。

 

ポイント4 細部の美しさにこだわる

 

ある一定レベルを超えた革小物は、縫製がしっかりできていて、使い勝手が良いのは当たり前。そこから先の美しさへの追求を、革小物の中に見出すことができます。

「たとえば、日本の革小物であれば『忍び縫い』という製法があります。これはあらかじめ縫い付けたパーツをのり付けしたり、糸の縫い目を折り返しで隠したりして、外から縫い目が見えないようにする製法です」(結先生)


縫い目を隠しても、隠さなくても、使用感自体はそれほど大きくは変わりませんが、外観の印象は大きく異なります。縫い目が見えなくなることで、よりエレガントで、洗練された印象に見えます。

さらに、キプリスの商品の中には、商品の内側の角の処理を、まるで菊の花のような美しい形で処理する「菊寄せ」という技術があります。 これもまた、使用感には何ら影響を及ぼさない部分ですが、徹底して見た目の美しさにこだわっています。

 

ポイント5 アイディアのおもしろさに注目

 

革小物には、さまざまな創意工夫が込められています。たとえばキプリスの商品には、ハニカム構造の収納ケース「ハニーセル®」があります。

もともと日本は布文化で、巾着袋などの袋物の技術が革小物の製造に活かされています。今回紹介した、「風琴マチ」「忍び縫い」「菊寄せ」などの技術がそれにあたります。 そんな日本の技術に着目してみるのも面白いかもしれません。

欧米の革小物と日本の革小物の違いもあります。それは使用している糊(のり)の材質。西洋はゴムのりを使いますが、これは瞬間の接着力は強いのが特徴、一方、日本の水のりは持続力が強いのが特徴です。


結先生は海外の革小物についても高く評価しています。 「特に海外のハイブランドの革小物は、さすがに革文化の国だけのことはあり、長い歴史の中で、革の扱い方を良く知っています。革そのものの素材の使い方や組み合わせ、革を扱う技術、デザインなど、上手いなぁと思うときがよくあります」


海外でも、日本でも、有名無名を問わず、さまざまな職人のアイデアがもたらされ、創意工夫の中で作られています。そんな革小物の中に込められた工夫を見つけて自分に合った革小物をお探しください。

 

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