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日本のお札はどこで作っている?

更新日時:2020/06/12

日本のお札はどこで作っているかわかりますか?

日本のお札は「日本銀行券」ですから、日本銀行?いやいや、「お金を作っている」といったら造幣局?

・・・答えは「独立行政法人 国立印刷局」です。

 

国立印刷局  出典: 独立行政法人 国立印刷局HP 

国立印刷局は、明治4(1871)年7月27日、大蔵省紙幣司として創設されました(同年8月に紙幣寮と改称)。創設当初の業務は紙幣の発行、交換、国立銀行(民間銀行)の認可・育成等紙幣政策全般でした。
当時、国内では印刷技術が未熟であったことから、明治政府は、近代的な紙幣の製造をドイツやアメリカに依頼しました。しかし、紙幣は国内で製造すべきであるとの声が強まったため、紙幣寮において紙幣国産化の取組が行われることとなり、併せて証券類、郵便切手(明治5(1872)年1月に製造開始)の製造、活版印刷等の印刷・製紙業務を行うこととなりました。

 

 

日本の紙幣は日本銀行が発行する「日本銀行券」。でも日本銀行はお札を作っているわけではなく、“発行”しているところですね。

一方、「独立行政法人 造幣局」はというと、500円や100円などの“硬貨”を製造しているところなのでお札は作っていません。

 

では、日本のお札を作っている「国立印刷局」とはどんなところなのでしょうか?

 

国立印刷局の業務
●日本銀行券の印刷 

●パスポートや郵便切手、証紙などの製造

●官報、法令全書、国の予算書などの印刷

●高度な偽造防止技術の研究

 

日本で初めての政府紙幣が発行された1868年(慶応4年)は明治時代の初め。しかし、単純な製法で偽造券が多発したため、1871年(明治4年)には新紙幣の製造をドイツに依頼しました。その後もアメリカに紙幣の製造を依頼するなど、国産第1号の「国立銀行紙幣」が発行されたのは1877年(明治10年)になってからだそうです。

偽造を防止する技術の発達にともなって、お札は今のように普及するようになったんですね。今では日本の紙幣の印刷技術は世界でもトップクラスと言われています。世界に誇る、メイドインジャパンの技術が日本の紙幣の「信用」を生み、安心してお金を使える社会を支えてくれているのですね。

 

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