至高の革を生み出すタンナー|イサム製革 | キプリス(CYPRIS)

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至高の革を生み出すタンナー|イサム製革

更新日時:2024/12/19

~革職人の魂が宿る至高の革を生み出すタンナー物語~
磨きへのこだわりは日本一!妥協なき品質追求

兵庫県姫路市 イサム製革代表 中島 一雄さん

日本のどこかに、皮が革に生まれ変わる場所があります。
そこはただの工房ではありません。革への深い愛情と、職人技が息づく芸術の舞台。
その中心にいるのは、熟練の革職人、タンナーさんです。

レザーアイテムの品質の要といっても過言ではない「革」。
兵庫県姫路市に本社を構えるイサム製革は、至高の革を生み出すタンナー。
彼らの手から生まれる革は、ただの素材ではなく、時を超えて受け継がれる物語を纏っています。

イサム製革が、どのようなことを大切にして最高品質の革を作り上げるのか。
2代目社長である中島一雄さんにお伺いしました。

日本のどこかに、皮が革に生まれ変わる場所があります。そこはただの工房ではありません。革への深い愛情と、職人技が息づく芸術の舞台。その中心にいるのは、熟練の革職人、タンナーさんです。

【磨きの工程に対する無二のこだわり】

イサム製革の最大のウリは、仕上げの磨き工程の徹底的なこだわり。
仕上げ磨きとは、皮表面の汚れ及び傷などをサンドペーパーで起毛して除去し、その後、高濃度の顔料ペーストや少量のワックスエマルションなどを組み合わせて、樹脂仕上げを施す工程。
イサム製革では革本来の美しさを最大限に引き出すために、何度も様々な磨きの機械を使用しています。

磨きの工程に対する無二のこだわり

「仕上がりはきっちりと自分の目で確認しないと気が済まない。磨きの工程でこれだけの機械がある所はうちだけやね。」

フェルト生地で磨きをかけるポリッシング機械の前で誇らしげに中島社長は語ります。
サンドペーパーや布地で何度も磨きをかけることで、滑らかで光沢のある美しい仕上がりとなり、その技術は日本一との呼び声も高いです。



【原皮からなめしまで、一切の妥協を許さない】

原皮からなめしまで、一切の妥協を許さない

磨き技術の高さだけでなく、イサム製革は原皮選びからなめし工程まで全てにおいて品質に妥協はしません。

「うちのモットーは『品質へのこだわり』。お客様のオーダー通りの高品質な革を的確につくるため、一切手を抜かず細部も徹底してこだわり抜きます。」

厳選された原皮のみを使用し、伝統的な技法と職人の技術を融合させた独自のなめし技術により、最高品質の革をつくりあげます。

【機械と人の技が織りなす、絶妙なハリ感】

機械と人の技が織りなす、絶妙なハリ感

イサム製革には多数の塗装機械があり、それらを駆使して薬剤を革にたっぷりと染み込ませます。この薬剤の配合と塗装に関しても、職人の経験と独自の技術、そして手間をかけることで、硬すぎず柔らかすぎない絶妙なハリ感の革を生み出します。

「機械による効率化と、職人の手作業による繊細な調整が組み合わさり、絶妙な革のハリ感が生まれます。これはうちならではの技術と言えます。皮は生きてきた環境などで1枚1枚異なります。その皮の表情に合わせて加工を行うのが大切なんです。」

【アンチック加工】

イサム製革の機械には12本のアンチックロールがついており(通常は4本程度)、さまざまな模様を付けることが可能です。異なるロールの組み合わせによって、この世に二つとないオリジナルの革を生み出すことができるのです。

イサム製革の機械には12本のアンチックロールがついており(通常は4本程度)、さまざまな模様を付けることが可能です。異なるロールの組み合わせによって、この世に二つとないオリジナルの革を生み出すことができるのです。

「1台に12本のロールがついている機械はうちだけでしょうね。」

淡さと深みの色ムラが、精度の高い均一性をもって施されており、革素材のどの箇所を切り取っても美しいシラサギレザー。キプリスの人気商品を支えるレザーの秘密はここに隠されていました。



【社長自らも現場に立つ、品質への情熱】

社長自らも現場に立つ、品質への情熱

イサム製革の特徴の中でも特筆すべき点は、社長の自らが現場に入り、品質チェックを怠らないこと。

「私が机に座っていても、職人がいるから仕事は進むけど(笑)、やっぱり社長自ら手を汚してチェックしないとね。」

そう語る中島社長。この情熱こそが、イサム製革の革が絶賛される理由の一つと言えるでしょう。イサム製革は、革職人の魂と技術が結晶した至高の革を生み出す、まさに革業界のミシュランではないでしょうか。

最後に3代目の隆満(りゅうま)さんに、今後の抱負をきいてみました。

「高木地区から積極的に発信して、皮革業界全体を底上げしていきたいですね。革は唯一無二の素材で、エコ的観点から考えても魅力があります。お気に入りの革製品を持ち、自分でケアしながら長く使う楽しさを知ってもらうために、その素材となる革づくりにより一層力を入れていきたいと思います」

「高木地区から積極的に発信して、皮革業界全体を底上げしていきたいですね。革は唯一無二の素材で、エコ的観点から考えても魅力があります。お気に入りの革製品を持ち、自分でケアしながら長く使う楽しさを知ってもらうために、その素材となる革づくりにより一層力を入れていきたいと思います」

品質の向上だけでなく、今後の革業界のことも見据えている隆満さん。新世代ならではの感覚で、日本の本革の価値をさらに高めていくつもりだ。

ぜひイサム製革の革を手に取って、その品質の高さ、そして職人のこだわりを肌で感じてみてください。



<イサム製革のレザーを使った商品>

イサム製革のレザーを使った商品

役者、脚本家 岩瀬顕子さん

イサム製革

所在地:兵庫県姫路市
事業内容:皮革製造販売
創業:1950年
代表:中島一雄

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