革小物は“ビフォアケア”が大事!
CYPRIS×M.MOWBRAY『アニリンカーフクリーム』

「革小物を長く使いたい」「きれいなエイジングを楽しみたい」。そんな人におすすめなのが、新発売のCYPRIS×M.MOWBRAYケアクリーム3種です。このケアクリームは、レザーケア用品を展開するR&D社のM.MOWBRAYとのダブルネーム商品。キプリス製品に使われている革と、R&D社が手がけている100以上のケア用品を一つ一つテイスティング(革とケア用品の相性テスト)をして、2年以上かけて選んだものになります。それぞれの革にベストマッチしているため、ケア効果が非常に高く、シミになったり色落ちしたりといった失敗をすることもありません。
購入後、使う前からお手入れを始める“ビフォアケア”が大事!
革製品を長くキレイに使うためには、やはり定期的なケアが必要です。使用後のアフターケアはもちろんですが、製品購入後から始める“ビフォアケア”が特に重要になります。あまり聞き慣れない“ビフォアケア”とは一体どういったもので、どのような効果があるのでしょうか?この疑問を解消すべく、レザーケアのプロであるR&D社の常務取締役・静 邦彦さんに、ビフォアケアの重要性ついて話を伺いました。

プロフィール
株式会社R&D 常務取締役 兼大阪支店長
静 邦彦氏
レザーケアブランド「M.MOWBRAY(エム・モゥブレィ)」を始め、国内外の皮革ケア関連用品を取り扱うR&D社の常務取締役を務める。レザーケアに関する卓越した専門知識を持つプロフェッショナルとして、革製品販売への様々なサポートを手掛けている。
買ったばかりの革製品でも乾燥している!?
「革製品を購入したら、お手入れも一緒にスタートしてほしいと思っていて、これを“ビフォアケア”という言い方をしています。新品の財布でも、商品が出来上がってから店頭に並び、お客様が購入に至るまでの時間というのが、もしかしたら1年かかっているかもしれません。そうすると見た目はキレイなんですが、革のコンディションとしては乾燥している状態なんですね。そこでまずケアクリームで革をしっかり保湿することが大切。このビフォアケアをすることで、キズや汚れに強くなり、長く使えるようになるんです」
静さんは、革に潤いを与えるビフォアケアは、手にハンドクリームを塗るのと同じだと言います。カサカサの状態だとトラブルが起きやすいので、しっかり潤いを与えることでダメージを抑えることができるそうです。革のメンテナンスと難しく考える必要はなく、ハンドクリームのように塗るだけの簡単ケアで革が長持ち!
「キプリスの革製品は、厳選された上質な革を使って、ファスナーなどのパーツ一つ一つにもこだわり、日本の職人さん達が高い技術で作り上げています。きっとエイジングしながら長く使ってもらえるように作られているので、普通に使っているぶんには壊れることはないと思います。お客様も、一生使えるというメリットで購入される方が多いはずです。せっかく長く使える財布でも、お手入れしないと革自体が傷んできてしまうので、やはりご自身で革のケアは最低限やってほしい。10年、20年と長く使うためにも“ビフォアケア”が大事なんです。キプリス以外にもケアクリームを発売しているレザーブランドはありますが、3種類も展開しているところは多分ありません。しかも革に合わせたベストなクリームなので、ぜひビフォアケアをして経年変化を楽しんでほしいと思います」
人気のアニリンカーフをしっかりケアできる『アニリンカーフクリーム』

今回紹介するのは、アニリンカーフ専用のケアクリーム『アニリンカーフクリーム』です。キプリス製品の中でも人気の高いアニリンカーフのケアに特化した商品となっています。アニリンカーフの性質に合わせてテイスティングを行い、最適解を導き出したというこのケアクリームの特徴を、静さんに教えてもらいました。
「アニリンカーフは、名前の通りアニリン染めという染色を施したカーフレザーです。このアニリン染めというのは、非常にデリケートな染色方法なので、それに対応するやさしいクリームで、シミになりにくいという特徴を持っています」
【特徴1】保湿力が高く、革に潤いを与える
「この『アニリンカーフクリーム』は保湿力が非常に高いんです。コードバンクリームより断然高い。そして浸透性も高いので、革の中にどんどんクリームが入り、しっかりと潤いを与えて革を乾燥から守ることができます」
【特徴2】栄養が入るので革が傷つきにくい
「しっかり保湿できるので、革がしっとりとした質感になります。これは栄養が入っている証拠で、革が傷つきにくくなるんです。潤っていると滑りもよく、摩擦を抑えて傷つきにくくなるから、財布をポケットインする方こそビフォアケアを取り入れてほしいですね」
【特徴3】アニリンカーフにベストマッチ
「アニリンカーフはツヤが魅力。革に潤いを与えることで、この革本来のツヤ感を出すことができます。またアニリン染めには様々なカラーがありますが、今回すべての色をテイスティングしました。そのため、どの色のアニリンカーフに使ってもシミにならず、色落ちもしないベストマッチなクリームとなっています」
円を描くようにクリームを塗って、サッとから拭きするだけ!
アニリンカーフの魅力であるツヤ感をキープするためには、お手入れが不可欠です。革を乾燥から守るためにも、しっかりケアしておきたいところ。そこで『アニリンカーフクリーム』の使い方を、静さんに聞きました。
―お手入れに使う布は?
「レザーケアには、ポリッシングコットンと呼ばれる目が細かく柔らかい布を使ってください。タオルやTシャツの切れ端は摩擦が生じやすく、革が傷ついてしまいます。またクリームの水分を吸い取ってしまい、革に浸透しないのでおすすめしません」
―お手入れの頻度は?
「頻度に決まりはありませんが、財布は毎日使うものなので、一週間に1回のケアがおすすめです。もちろん毎日でもOK。革は必ず乾燥するものなので、頻繁にやっていただいて結構です」
―使用するクリームの量は?
「一度に布につける量の目安は、小指の先くらいです。ほんの一粒程度。革のコンディションによって使い分けてほしいのですが、基本的には少量ずつ数回に分けて使用してください。たくさんつけても一定量以上は革に浸透しないので効果はありません」
【手順1】布を指に巻いて少量クリームをとる

「コットンの布は指に巻くと、細かな作業ができて塗りムラができにくいのでおすすめです。段差をなくして平らな部分を作って巻いて、クリームをちょんと一粒程度とって塗っていきます」
【手順2】まずは目立たないところに塗る

「クリームは目立たない四隅から塗り始めるのがセオリーです。これは革とクリームの相性を確認するためで、クリームをつけると黒くシミになってしまう場合があります。私たちは“スタート染み”と呼んでいますが、『アニリンカーフクリーム』はベストマッチなのでスタート染みの心配がありません。安心してクリームを塗ってください」
【手順3】円を描くようにクリームを伸ばす

「クリームは円を描くように伸ばすと浸透性が上がります。床屋さんのシェービングクリームと同じで、肌も革も円を描きながら塗ることで潤いが入りやすくなるんです。塗りムラにもなりにくいのでおすすめですよ。クリームがなくなったら、もう一度同じ量をとり、同様に円を描くように伸ばしていってください。長財布の一面で2回くらいの量が目安です」
【手順4】最後にサッとから拭きする

「最後の仕上げとして、ポリッシングコットンの布でから拭きします。『アニリンカーフクリーム』は浸透性が高いので、クリームがほぼ乾いた後にサッとから拭きするだけでOKです。力を入れる必要はありません」
お手入れのプロからワンポイントアドバイス

「浸透性が高い『アニリンカーフクリーム』は、円を描くように塗ることでさらに浸透力がアップ。革をしっかり保湿できます。これを“保革”と呼ぶのですが、どんな革製品もこの潤いを与えることが大事です。アニリンカーフとベストマッチした『アニリンカーフクリーム』を使えば、シミになることもないので、あまり深く考えずに簡単にケアできます。やさしいクリームだから毎日塗ってもいいくらいなんですよ」
Before&After

『アニリンカーフクリーム』でお手入れすると、栄養がしっかり浸透し、革本来の美しいツヤがよみがえります。ビフォアとアフターを比べて見ると、ツヤ感の違いに驚くはず。みずみずしい輝きを取り戻した財布に、もっと愛着が湧くのではないでしょうか。また見た目の変化だけでなく、お手入れをすることで革が傷つきにくくなるので、ビフォアケアはとても大事。カサカサの肌にハンドクリームを塗るように、こまめに革にもケアクリームを塗って保湿すれば、キメ細かな質感と深い色味をキープできます。正しいケアでエイジングがもっと楽しくなりますね!
商品紹介 【CYPRIS×M.MOWBRAY】アニリンカーフクリーム

- 【対応シリーズ】
- ●シラサギレザー(内側)
- ●コルデーロ
- ●トリロジー(内側)
- ●グリッターゴート
- ●ココン
- 【税抜価格】1000円
- 【容量】60ml
- 【素材】ロウ・油脂・有機溶剤
- 【製造会社】R&D
- 【生産地】フランス
- 【用途】
- スムースレザー(一般的なツヤ革)の財布、革小物、ベルト、バッグ、靴等の皮革製品及びブライドルレザー(ロウ引き革)の製品の栄養・ツヤ出し。
- ●スエード・ヌバック等の起毛皮革製品やエナメル皮革、爬虫類皮革(トカゲ・ヘビ・ワニ・カメ等)には使用できません。
- ●ツヤが消えたり、色落ち、シミになる特殊な革もありますので、必ず目立たない部分でテストしてからご使用ください。
- ●別記の用途の製品以外には使用できません。
- ●使用後は完全にフタを閉めて保存してください。
- ●子供の手に届かない場所に保管してください。
- ●使用すると油分・水分が入りますので、皮革の色は必ず濃くなります。