「こだわり」を
仕立てる。
Tailoring excellence
革小物の職人は「仕立てる」という言葉を使います。
革小物のものづくりは、テーラーが高品質の材料の中からデザインに適したものを選び、さまざまな技術を駆使して上質なスーツやドレスを仕立てるのと同じだから。
職人たちは商品の上がりをみて仕立ての良し悪しを語ります。
作り手としての美意識を磨き、品質を高めるための努力を重ねてきた職人たちが考えることはいつも「どこまで完成度を高められるか?」それはすなわち、ものづくりの原点を目指すこと。
国内にとどまらず、世界から選び抜いた素材に、見えない工程にも手間を惜しまないクラフトマンとしての情熱を注ぎこんで生まれるキプリス。
使い込むほどに新しい魅力が生まれ、一生愛されるものには本質的な価値がある。そういうものを作り続けるブランドであるために、キプリスは研鑚をやめません。
工房で受け継がれ、
息づく日本の伝統技法
「袋物仕立て」
キプリスの商品に記されている「MADE IN JAPAN」の文字。それは、私たちの商品への自信と誇りを表しています。キプリスは厳選された素材を使い、機能美にこだわり、日本のクラフトマンシップが培ってきた技法が生まれる本質的価値のあるものづくりを重ねてきた証です。
約100~250工程が込められる商品づくり
小銭入れから札入れまでの数多くのアイテムがラインナップされるキプリス。
通常の革小物よりも工程数が多い上、ハンドメイド比率が70%を超えます。
とりわけ最高級のシリーズに至っては、90%以上がハンドメイドに頼らなければなりません。
ハイテク技術が進化しても、機械ではなしえない人の手仕事の領域があることを私たちは知っているからです。
手技から生まれる
MADE IN JAPAN
キプリスのものづくりの原点は「袋物仕立て」にあるといえます。
て」は江戸時代、町人に人気だった、
紙入れ、胴乱、早道(小銭入れ)、煙草入れなどの袋物を作る過程で発達した技法といわれています。
革小物作りでは、代表的な技法として「菊寄せ」、「縫い返し」、「忍び縫い」、「風琴マチ」などがあります。
そして、工房ではこうした技術技法を50年近いキャリアを持つ職人が、次世代を担う若い職人達に日々伝えながら、
現代のユーザーに通じるベーシックでエレガンスな革製品を作っています。
真剣な姿勢で仕事に取り込む職人たちの熱い心と、革特有のにおいが渾然としている工房から、モルフォオリジナルが創られています。
【菊寄せ】:専用のヘラで放射状に細かなひだを重ねていく「菊寄せ」は、とても高度な職人技術です。
【忍び縫い】:裏地と内側のパーツを先に縫い付け、最終工程で回りを“へり返し”ステッチを隠します。
【縫い返し】:2枚のパーツを中表(表皮同士に合わせる)にして裏面で縫い合わせ、表皮が外側に出るように返し、ミシンステッチを隠す仕上げ方法です。
【風琴マチ】:細かいパーツを丹念に組み合わせていく手仕事ならではの技術です。