北斎模様を現代風にアレンジ
「キプリス」のモノグラムシリーズ
CYPRIS MONOGRAM

JAPAN MADE にこだわるキプリスが作った新しいモノグラムシリーズ 「CESTINO(チェスティーノ)」&「FILO(フィーロ)」。
邪気を祓うとされる日本の伝統意匠・籠目柄(六つ編み)をモチーフにした「北斎模様」をオリジナルアレンジしました。
「北斎模様」とは、浮世絵で高名な葛飾北斎が染小紋のために創作したオリジナル模様のこと。
北斎のオリジナルデザインである北斎模様は、その図案だけでなく、定規やぶんまわし(コンパス)を使って描き写す方法と共に書き残されていました。百年余りの年月を経た今、そのデザインを新たなキプリス・モノグラムとして蘇らせたのが「CESTINO(チェスティーノ)」&「FILO(フィーロ)」なのです。

「北斎模様画譜」より

なぜ北斎なのか
WHY,HOKUSAI?

今や日本だけにとどまらず世界中で注目を集めている葛飾北斎。平成28年11月にはすみだ北斎美術館がオープンしました。

墨田区に所在している企業としてキプリスを企画・販売する弊社も、今まで以上に北斎をより多くの人に知ってもらうために何かできないかと考えたのが最初です。加えて、世界的にも知名度が高い北斎にあやかり、キプリスもこれまで以上に海外発信するJAPANブランドでありたいという思いもありました。

今回は北斎の数ある作品の中でも、特に北斎模様にフォーカスをあてています。

優れた画人であるとともに、北斎は今で言うグラフィックデザイナーという一面がありました。浮世絵だけではなく多岐にわたり才能を発揮していたということが意外にも知られていないのです。北斎は江戸時代のファッション流行発信者でもあったわけです。

浮世絵モチーフで企画をすることは北斎を表現するには容易で端的かつ明瞭であったかと思いますが、それはあまりにも安易すぎます。我々はキプリスブランドとして、常にクリエイティブでなければなりません。

JAPAN MADEにこだわり、あくまでもオリジナルであることを前提とすれば、素材開発、デザイン、すべてに独自のアイデアと感覚が反映され、日本土産としての工芸品ではなく、ファッションアイテムとして昇華させなければならないと私たちは考えます。

キプリスは毎シーズンJAPANをメインテーマとしたシリーズを発表しています。日本の伝統技術や様式、それらを解得し継承しつつ現代風にアレンジしてキプリスの名にふさわしいものづくりをしてきました。

今回は「北斎模様」をモチーフに、群馬県・桐生織と手捺染でのプリントという2方向からアプローチしています。

クリエイティブディレクター 小島康子

「北斎模様」のデザイン性
HOKUSAI’S DESIGN

今回キプリスが作成した新しいモノグラムシリーズは、単に北斎模様をテンプレートしたわけではありません。

聞きなれない北斎模様を用いて、いかにスタイリッシュに、ファッション的な視点で落とし込めるか。

日本人ならなんとはなしに馴染みのある、どこかで見覚えのあるような構図や柄構成。

その中にあるオリジナリティーとインパクト。

柄ゆきやバランス、配色など細かな設定を細部に渡って調整し、この柄が素材や表現方法によって変化する可能性を全て計算しながらデータ化しています。

北斎模様の小紋は、文政7年(1824年)に「新型小紋長」と題されて出版された小紋の絵手本に描かれています。その数ある北斎模様の中から、日本文化において邪気を払い魔除けの意味を持つこの「籠目柄」をモチーフにオリジナルアレンジしました。

葛飾北斎のすごいところは、筆と定規、ぶんまわし(コンパス)を用いて紋様を書き写すための描き方を、図柄と共に記していたところです。現代のようなPCやコピー等のデジタル機器がない時代に、単純な線や曲線の組み合わせの繰り返しで誰でも描けるように考えるというのはすごい才能というほかありません。

二百年余りの年月を経て、知られざる葛飾北斎の才能を現代に落とし込んだ新たなキプリスのオリジナルモノグラムシリーズ、それが「CESTINO(チェスティーノ)」&「FILO(フィーロ)」です。

チーフデザイナー 吉田和雅

これぞJAPAN MADE.
JAPAN MADE

北斎柄 × プリント

プリントにかける想い

~浮世絵のように一色ずつ版を重ねる~
イタリアのハイブリッドレザーにプリントされている北斎模様は、すべて日本の職人の手によって一枚一枚刷られています。
このプリントは4色で構成されており、版と色を変えて4回にわたりまるで浮世絵のようにすり重ねることで作られています。

北斎柄 × 桐生織

ジャガード織物の秘密

~西陣織と肩を並べる歴史ある名品・桐生織~
世界遺産・富岡製糸場で有名な群馬県の桐生市は、「西の西陣」に並び「東の桐生」として有名な織物の名産地。
桐生織は品種が多く、生産量が少ない付加価値の高い先染めのジャカード織物。
キプリスはこの桐生織で北斎模様を織り上げてもらいました。

アイテムラインナップ
ITEM

CESTINO(チェスティーノ)

― MENS

FILO(フィーロ)

― MENS参考商品

― WOMENS参考商品